校長室
熊本高校の教育
今我が国の教育は、「画一と受け身から自立と創造へ」という、教育の在り方自体の大きな方向転換を図っています。それは、内外ともに極めて変化の激しい、先行き不透明な新しい時代となる21世紀においては、自らの力で新しい時代を切り拓く、心豊かでたくましい人間の育成を目指すことが必要だという理由からですが、これこそ正に本校が、創立以来努力してきた「士君子」たるの修養を目標として、徳性・智能・体力ともにすぐれた人物の養成を図ってきたことや、自主自立の精神の涵養に重きを置いてきたことと一致するものです。 本校は、百年の校史とともに、生徒たちを見守り続けた正門の石の門柱の教え「たとえ世に知られなくても、社会の礎たれ」と、「士君子たれ」の建学の精神を常に掲げ、勉強だけでなく部活動や生徒会活動に情熱を注ぐ生徒を中心とした伝統ある学園です。
校長室より
ご挨拶
新年度が始まってから8か月余りが過ぎました。県高校総体、県総文祭、水泳大会、熊髙音楽会、文化祭、体育祭も無事終了し、学校生活は大変活気にあふれています。また、校長室には登山、水球、女子団体テニスの県大会優勝旗が飾ってあります。県下の公立高校の中で3本以上の体育系部活動の優勝旗がある学校は非常に少ないのではないかと思いますので、密かな自慢のタネです。
さて、10月に発行していただいた育友会会報に以下のような文章を寄稿いたしました。校長として学校の経営方針を発信するためにここに再掲しますので、拙文ではありますが県民の皆様方にご一読いただき、本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
平成23年12月8日 校長 宮本 史明
「めざす学校像」
桜の春が過ぎ太陽の夏も過ぎ、実りの秋が深まってまいりましたが、保護者の皆様のご協力とご支援をいただいて、これまで大きな事件や事故もなく順調に熊本高校の教育活動が行われてきたことに、改めてその有難さを感じています。
この時期に初心を振り返って自己点検をするために、5月の育友会総会でお話しいたしました「理想とする教育理念」と、その先にあるべき「めざす学校像」について、この場をお借りして再確認したいと思います。
4月1日の最初の職員会議で、「理想とする教育理念」は「生徒の自主性と成長の可能性を信頼し、学問(教科)の魅力を熱く語り、人生を豊かにする教養、生きていく勇気、美しいものを求める感性を生徒に育むこと」であると職員全員に示しました。また、具体的な教育の重点事項として、「生徒自ら考えて活動するような魅力ある授業の推進」、「自由と責任の重さを考えて行動する人間の育成」、「いじめを絶対許さないという姿勢の徹底と人権感覚の高揚」の3つに取り組むようにし、そのために職員が自ら学び続け、人間的魅力や人権感覚を磨き品格のある言語活動をするよう求めました。
そのような生徒と職員の相互作用によって作り上げられる「めざす学校像」は、「(1)教師は生徒を信頼し、生徒が自立して考え行動する学校、(2)生徒同士で良い点を学び、悪い点は指摘できる学校、(3)生徒も職員も、挨拶と掃除をきちんとする学校、(4)部活動や学校行事が盛んで、感動と笑顔のあふれる学校」です。
以上のことを職員に周知し、その実現に向けて努力しておりますので、保護者の皆様のご理解とご家庭でのご指導をよろしくお願いいたします。
入学式式辞
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さる4月8日(金)に入学式が行われました。新入生407名を前に以下のような式辞を述べましたので、熊本高校がどんな学校を目指していくかをご理解いただくための参考にして いただければ幸いです。 平成23年4月12日 <式辞> 温かな春の雨に誘われるかのように木々の新芽が萌えだし、大いなる生命の息吹が感じられる今日の良き日に、多数のご来賓並びに保護者の皆様のご臨席のもと、平成23年度 熊本県立熊本高等学校入学式を盛大に挙行できますことは、このうえない喜びであります。 先ほど本校への入学を許可いたしました407名の新入生の皆さん、ようこそこの熊本高校へ。これまでの皆さんの努力に対して深く敬意を表しますとともに、在校生並びに全職員を代表して歓迎いたします。また、これまで皆さんのことを一番気にかけ、すこやかな成長を楽しみにしてこら れた保護者の皆様のお喜びも、ひとしおかと存じます。心からお祝い申し上げます。 本校は、明治33年の創立以来111年目を迎える伝統校であり、諸先輩方のご努力によって、熊本県内はもとより全国でも有数の公立の進学校としてその名を馳せております。一方で、体育系や文化系の部活動が大変盛んで、自由の中にも礼節を保ち、自主自立の精神にあふれた人間づくりを教育活動の中心にしています。皆さんは、もう本校の一員としてこれからの伝統をつないでいく立場になりました。ぜひ、自分の頭でものを考え、自己の言動に責任を持ちながら、新しい高校生活を謳歌してください。 これから皆さんは、授業をとおして多くのことを学んだり、クラスの友達と心の交流を深めたり、部活動などで心身を鍛えたりすることと思います。楽しいこともありますが、つらく苦しいこともあるでしょう。失敗したり、自己嫌悪に陥ったり、孤独を感じたりすることがあるかもしれません。そんな時は一生懸命考えてください。自分はなぜこのような状態にあるのか、今何をするべきか、どのような道を進めばいいのか、考えて考えて、考え抜いてください。その時間が、寒い冬に耐えたつぼみのように、皆さんの可能性を大きくふくらませて、大輪の花を咲かせるでしょう。 私たち教職員は、そんな皆さんを十分理解し、共感し、確実に成長することができるよう、できるだけのことをしようと張り切っています。ただ、自由とわがままの区別がつかなかったり、他の人の人権を侵害したり、悪いことと知りながら嘘をついたりした時には厳しくしかります。それは皆 さんを大切に思い、社会人として当たり前のことができる品性を本校でしっかり身につけて欲しいと真剣に願っているからです。 最後になりましたが、ご来賓、保護者の皆様には、大変ご多用の中に新入生のためにご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。今後とも、本校の教育活動につきまして、ご支援とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。 夢と希望にあふれた新入生の皆さんの顔が、熊本高校の生徒として磨かれ、ますます輝いていくことを期待して、式辞といたします。 平成23年4月8日 熊本県立熊本高等学校長 宮本 史明 |
ようこそ校長室へ
歴代の校長の写真 (写真下)校旗の棹
かつて熊本城の武器庫にあったといわれる同田貫の皆朱の槍
(左)大江原頭 開校当時の本校俯瞰図
(中)校賦 落合 為誠作
(右)校訓「士君子」第一回卒斎藤宗績 書
(右奥)野田寛初代校長 筆 「六事十二字」






